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こめかみの頭痛(右・左だけ・両側)は片頭痛?ストレスが原因?

2024年4月12日

「こめかみ辺りがズキンズキンと痛む」

「こめかみの頭痛と吐き気がつらい」

こうしたこめかみ辺りに起こる頭痛は、片頭痛が原因かもしれません。

 

片頭痛はこめかみ周辺の右側や左側だけ、あるいは両側に拍動性の痛みが生じ、吐き気をともなうことが多いのが特徴です。今回は、片頭痛のきっかけとなりやすい要因や予防、治し方について解説します。

 

こめかみ辺りが痛くなる頭痛…原因は片頭痛?

片頭痛は、いわゆる頭痛もちの頭痛(一次性頭痛)のひとつです。先述の通り、頭の片側、あるいは両側にズキンズキンとした脈拍性の痛みを感じます。月に1~2回や週に1~2回など、痛みが繰り返し起こりやすいのも片頭痛の特徴です。片頭痛の有病率が最も高いのは、20~40代の女性だといわれています。

片頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛の違いは?

頭痛もちを悩ませる一次性頭痛は、主に片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛があります。日本での有病率は、それぞれ片頭痛が8.4%、緊張型頭痛が22.3%、群発頭痛が0.3%です。

 

3つの頭痛は、痛みを感じる場所や持続時間、頭痛にともなう症状などに違いがあります。たとえば緊張型頭痛は、頭の両側に締め付けられるような痛みを感じやすいです。群発頭痛は側頭部だけでなく、目の周りなどにも痛みを感じます。詳細は下記の表をご覧ください。

片頭痛のきっかけ(要因)と予兆・前兆

残念ながら、片頭痛が起こるメカニズムは明確になっていません。原因のひとつとして、においや音などの刺激で痛みを感じる神経(三叉神経)による神経伝達物質の分泌が挙げられています。三叉神経から神経伝達物質が分泌されると、脳周囲の血管の拡張や炎症を招き、頭痛が引き起こされると考えられています。

片頭痛を引き起こすきっかけになるものは?

片頭痛患者の約75%には、頭痛が始まるきっかけ(要因)があるといわれています。特に多いのがストレスです。ストレスがきっかけとなる片頭痛は、約8割の患者が経験しています。ほかにも絶食や天候、疲れ、睡眠(寝すぎ・寝不足)、アルコール、におい、音、光なども片頭痛のきっかけになります。

片頭痛の予兆と前兆

片頭痛は痛みの前に症状をともなうことがあり、「予兆期」「前兆期」の順で経過をたどります。

 

通常、予兆期は頭痛発作が始まる数時間前に起こります。予兆期では、眠気や疲労感、集中力低下、首こり、あくびといった症状があらわれるのが特徴です。頭痛発作の直前に起こる前兆期では、キラキラした光が見える、視野の一部にギザギザしたものが見えるなどの症状があらわれます。

 

予兆や前兆の有無、症状が続く時間の長さには個人差があります。

片頭痛の予防と治し方

こめかみ辺りに繰り返し起こる片頭痛は、お薬を使った治療や予防によって改善できる可能性があります。ここではセルフケアのポイントも含めた、片頭痛の予防・治し方について解説します。

 

片頭痛の予防とセルフケア

片頭痛の予防療法は、頭痛発作の回数を減らしたり、頭痛が起こったときに服用するお薬の効き目を良くしたりするために行われます。お薬を使った予防では、予防治療薬を定期的に服用します。

 

セルフケアでは、片頭痛のきっかけを取り除くことを心がけましょう。気分転換でストレスを解消する、空腹や脱水を避けるために規則正しい食生活とこまめな水分補給を心がける、寝不足や寝すぎに注意するなどの生活習慣の改善が片頭痛の予防につながります。

片頭痛の治し方

片頭痛が起きたときは、暗く静かな部屋で安静にしましょう。また、片頭痛は血管が拡張して起こるため、冷やすことで痛みが軽減されることが多いです。

 

お薬を使った治療では、症状の重さに応じて痛み止めや治療薬、吐き気や嘔吐を抑える制吐薬などが用いられます。効き目や副作用の有無、ライフスタイルなどに応じて、医師が患者さんと相談しながらおひとりおひとりに合ったお薬を処方します。

 

このように、片頭痛はお薬で治せる可能性があります。片頭痛の疑いがあるけれど、まだ医療機関を受診したことがない方は、まずは医師に相談してみましょう。 

片頭痛に漢方薬は効く?

漢方薬は、伝統医学をもとに経験的に使用されてきたお薬です。片頭痛の治療に3か月漢方薬を飲み続けた場合、有効率は73.2%と報告されています。

 

片頭痛の治療に使用される漢方薬は、呉茱萸湯、桂枝人参湯、五苓散、葛根湯、釣藤散などさまざまです。漢方薬を使用したい場合は、自分に合ったものを医師に選んでもらいましょう。

 

当院の漢方内科では「日本東洋医学会 漢方専門医」が、西洋医学も踏まえたうえで、適切な漢方治療を行います。漢方薬による片頭痛の治療をお考えの方は、まずは当院までご相談ください。

こめかみ辺りの頭痛にお悩みの際は当院へご相談ください

片頭痛にお悩みの方のうち74%は、痛みで寝込んでしまうなどの形で日常生活に支障をきたしているといわれています。

 

日常生活に支障をきたす場合は、積極的な治療が推奨されています。こめかみ辺りの頭痛を繰り返してつらい、頭痛によって日常生活に支障をきたしている場合は、まずは医療機関を受診しましょう。

 

当院では、内科と漢方内科の診療を行っております。漢方内科では、西洋医学的診断治療と漢方医学的診断治療を平行して行うことが可能です。地域のかかりつけ医として幅広い診療に対応いたしますので、豊島医院までお気軽にご相談ください。